2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧
平成の一大傑作喜劇。 型やお約束をまず創り、それを悉く破壊する事で驀進する物語。 凄まじいフロンティアスピリッツを感じます。 荒唐無稽なお話を破綻させる事なく、耽美に紡ぐセンス。 ちょっとやそっとの手間隙じゃ不可能な画力と、もはや芸術としかいい様の無…
笑いもせず、泣きもせず。 脚本は陳腐だし、演技は幼稚だし。 演出はしてる? まるでソープオペラのよう。 味わいも色彩もあったもんじゃない。 そういった意味でサヨナラCOLOR?
登場するヒト全員が善人。 痴呆老人介護教則ビデオでしょうか? 平和な世界で金に困る事もなく、幸せに生きれた障害者の一生みたいな。 オレ様も善人なので『良かったねぇ』とは思うけどさぁ…
天才にとって知識の探究とは、「行くも地獄、戻るも地獄」なのね… 分かり易いのにクソみたいな作品があるのだから(ex.踊るナントカ線)、全然分からんけどなんかオモロイってのもあっていいじゃんと。桃井は思うワケ。 まぁ正直、タイトルから既に無理があるのだが。π…
ミンナがそれなりに謳歌し、それなりに粗末に扱うモノ「青春」。 この映画からは、文化祭のニオイや校舎のヒンヤリ感が伝わってきます。心地良い。 傍目から見ればバレバレな恋心とか、音を合わすだけで満足なあの感じ。 どれが青春とかじゃなくて、どれも青春だったん…
坂本竜馬を殺した人間を断定的に描いたり、新撰組の羽織の色が赤かったりと、さり気なくも主義主張の感じられる作品です。 大砲に突っ込んでいった吉村貫一郎が生きていたのと、切腹前の語り部分は何度観ても理解できませんが。 声小さすぎ&方言きつすぎ(注:演出…
「笑い」は新喜劇チックなお約束系から、クドカンチックな軽やか系まで縦横無尽。「間」が良い。 ラストはちょっと… 「タクシードライバー」を想起させるクソっぷり。 15分いらなかったね。
事実を基に作られてるらしいが、実際の刑務所で暴動が起きないのはどういう理屈なんだろうか。
何もかもが無い無い尽くしな、正しく「-less」な世界。 それもそのはず、始まってすらいなかったんだね。 観賞後はなんとも思わなかったが、しばらくしてからやんわりキた。
終始ピンと張り詰めた、一本芯の通った作品。 『歴史に残るモノを作ろう』って気概がビンビン感じられます。 非の打ちどころが無いとは、こういう事なんだろうな。ロケーションから演者からカメラから特撮から編集から、もう何から何まで隙がない。 憎いほどの完成…
日本版「トミー」。 現代を生きるボクには、良さは分からず。 殺陣は少ないし迫力も感じないし。 『でもその心意気や良し!』って事で。 ボクは座頭市物語sチルドレンを愛でていく事にします。
マイ・ドーターの名前ヘイフラワーに決定! もうね、抱けます(カミングアウト)。 ジョンベネちゃんも裸足で逃げ出すキュートさ。 映画も最高にカラー・ミー・ポップ。 カワイさにもオシャレさにも嫌味が無い。
この映画を理解するには、ボクに知識が足りなかった様です。 民族や宗教といったマクロなモノから、売春婦との付き合い方・万引きの罪のデカさといったミクロなモノまで、知っていればもっともっと感情も揺さぶられたかなと。 無知は罪なりよ。自分すら楽しませてあ…
非常に立体的な作品。 個人的に、ポリスノーツをやった時くらい感動しました。 オチは難解にして明快。ジットリくる恐怖。 編集の妙。
「殺す」という行為に、全く熱量が発生していないサマに『ああ、コレはゲームなんですね…』と痛感。
「空中庭園」と「灰色の街」と「幸せな家庭」。 それは当たり前にそこに「あった」り「いた」りするモノではない。 異常すぎるほど構築された「世界の終り(村上春樹流用)」から抜け出すのって、赤い雨でも降るか(ファンタジー)、特別な存在との平凡な思い出か(ノスタルジー)…
こういう作品にとって一番必要なモノって、演者一人一人の「理解」であったり「興味」であったりっていう、所謂「身の置き方」なんだと思う。 コレはそつの無い人を集めて、そつ無く作られている感じ。 小さく、そして果てしなく違う。