2016-02-11 全身小説家 (原一男) ★★ 【日・1994】 DVD 死すら"資材"にしか映らない、"冷たい"とは全く別次元の温度のない視点。 原一男のそれは、真の"神の視点"なんだと思う。 手は差し伸べないが、確かな存在感・実在感で見守る。見守り続ける。 早かれ遅かれ、多かれ少なかれ狂わない人間などいるのだろうか。 映画が完成するには、井上光晴が贄となるしかない。 もちろん監督は理解ってる。コモドドラゴン並の厭らしさ。 寂聴をはじめ、人は無力だなあ。 滑稽なものだ。