三度目の殺人 (是枝裕和) ★★★   【日・2017】

思っていた様なお話が、思っていた様に転がり、思っていた様な終わり方をした。
オレ様が賢すぎるのがいけないの?
一つも裏切ってくれなかった。


広瀬すずが驚異的に良い!
もうホント女優として圧倒的な位置にいる。自分が映えることに執着がないというか。宮崎あおいみたいな境地にいくとは思わなかった。
でもそれにしても広瀬すずいっつもレイプされてんな
男の、監督の、神の欲望を一身に引き受けちゃう器なんだねえ。真性のミューズ感とでも言いますか。


福山の娘とか満島真之介がもったいなかった。
もうちょっと存在感あっても良かったかなーと。
真之介は市川実日子に、傷跡の残し方教わっときなさいよ。


斉藤由貴はタイムリー。
地なのか、飄々と漂々と。


忖度ってコトバ、ワイドショー以外で初めて聞いたわ。
この時代の切り取り方は、エンターテインメントのモノであって歴史的作品のモノではないよなー(例えば「海街diary」には不要)。
理解っててやってるのかしら。
媚びもあらゆる部分から、ビンビンに感じたけれども。
この作劇で通すなら、明確な答えを提示してほしい。卑怯だと思った。