ダゲレオタイプの女 (黒沢清) ★★★   【仏、ベルギー、日・2016】

もう階段が映った瞬間に『ああ、悲劇が起こるな』と。
温室が映った瞬間に『ああ、想定外のナニかが起こるな』と。
映画が浅いわけではなく、瞬間的に不穏がカラダに入ってくる。
動線も不自然極まりないが、当然と受け入れられる。
辿り着く先も信用している。


映画監督と長いこと付き合っていくというのはこういうことなのかなと。
アッチにその自覚がないと作れぬ関係だろうが。


黒沢清はまだまだだと、オレは信じている。これからの子だと。