桜宮高校バスケット部体罰事件の真実―そして少年は死ぬことに決めた― (島沢優子)

ううむ。とても真実が書かれているとは思えない。
余りにも視点が変わらないというか、書く前に既に結論があるかのようなルポ。


決して顧問や体制を擁護するわけじゃないが(死刑でも全然いい)、善玉と悪玉が鮮明過ぎて読者が考える余地が無い(担任の扱いとか、イイヤツ過ぎて気持ち悪い)。
顧問を擁護する一派がいると伝えるだけで、何故そこを掘らない?
バスケ部と自殺したキャプテンの間にある、気持ち悪い温度差が何なのかを調べてほしかった。


読む前と読んだ後、何も変わらないオレがいる。
つまり、時間の無駄であった。