ベスト10・ワースト10

134本
ベスト
勝手にふるえてろ・・・松岡茉優様は、そろそろ天下をお獲りになるでしょう。この映画は、言うならば桶狭間その時歴史が動いた。素晴らしい映画でしたが、これが代表作や最高傑作ではまだまだ無いだろうという、予感よりも確かな実感があります。お歌がヘタクソなのもイイ!
パーティで女の子に話しかけるには・・・これはエル・ファニングたんの代表作で、最高傑作だと確信します("これまで"だけでなく"これから"込みで。これ以上のチャーミングが有るとは考えられない!!)。お歌もお上手ね!
SING シング・・・何回も観て、何回も何かしらの活力を得ています。誰かこの映画をヒントに、永久機関を作って下さい。
散歩する侵略者・・・全カット血が通っているといいますか、熱を感じる。スタッフの選別から撮影の順番といった細かい部分まで、監督の意図や意志が働いているのだろう。何回も観たくなる画がいっぱいありました。
ポエトリーエンジェル・・・武田玲奈が素晴らしすぎる。まぁそれだけなんですが、余りあるレベルで良いのです。
ノクターナル・アニマルズ・・・『映画を観た』という充実感ハンパなし。様々なジャンル映画を撮ってほしい。デイヴィッド・リンチとかガス・ヴァン・サントに求めているけど、なかなか満たしてくれない系列のモノが、パンパンに詰まってました。色々大満足。 
マイティ・ソー バトルロイヤル・・・大資本様が本気でふざけてる。こんなリッチな悪ふざけは、そうそうお目にかかれない。
ワイルド・スピード ICE BREAK・・・リッチだけど、金の力だけに頼っていない。真剣にアタマ使って作ってる。こういうガチは泣けるのだ。
月と雷・・・①②⑤はもちろん、④の長澤まさみもそうなのですが、今年は美しい女性をスクリーンでたくさん観た年でした。男優には荷が重いのだろうが、女優には"映画を救う力"が確実にある。初音映莉子様の、歌うような演技 大好きです。
ジムノペディに乱れる・・・SEXで人生をまわす。世の中も動く。正しいと思う。


ワースト
パーフェクト・レボリューション・・・こういう映画をこういう風に仕上げる性根が、もう本当に大嫌いだし軽蔑しています。誰かを差別しないと生きていけないのを"浅ましい"とは思いませんが、無自覚と偽善風味でカタチにされては堪らない。
氷菓・・・何も無い。なんといっても愛が無い。原作といくら違おうが構わない(どころか大歓迎です)が、氷菓たらしめているモノが見当たらない了見は訊いてみたい。無くてもいいと思ったのか、見つけられなかったのか、そもそも読んでいないのか。
メアリと魔女の花・・・貯金も経験も、才能でさえも豊潤に持ち合わせているのに、随分サボりましたね。子供だましは子供も楽しめないって、大人は早く理解したまえ。毒を拡散してるだけ。
ビジランテ・・・雰囲気だけで、ウソしか映っておりません。みんな底辺なのに、誰も必死に生きてないんだもんなあ。もはや人が生きていることにさえ、説得力がない。
あゝ、荒野 前篇・・・雰囲気だけ。やってる事はマンガで賞。長尺でこういうの、付き合ってあげられるほど人生って長くないのよね。
人生フルーツ・・・素材におんぶにだっこで賞。物語も作れてないし、構成も編集も適当だし、画すら努力して撮らない。最良のカタチになっていない映画の哀れなことよ。もう償えないわよ。
スプリット・・・多重人格の演技を褒める風潮はどうかと思います。俳優は何本も映画出るじゃん? 全部演技違うじゃん? それがただ、一本の中で行われているだけじゃんか。映画自体もつまらなかった。自分のために映画作ってるんだろうな。20年前のプチヒット映画持ってこられても、大概の人ついて行けないだろ。
俺たち文化系プロレスDDT・・・映画のくせに、観客のために作っていない。ファンのために作ってる。オレはファンではないから、許しません。
忍びの国・・・中村義洋監督も、三池みたいな仕事をする様になってしまったのですね・・・ 面白くしようという気概すら感じられない。矛盾や不合理、違和感をなくそうとすらしていない。仕事をナメるのはしょうがないけど、映画をナメるのは許さんぜよ。それが成りたかった未来かよ?
アウトレイジ 最終章・・・OKに届かない俳優と、NGが出せない監督。妥協は優しさではないと思います。作劇もコント寄り。志は感じませんでした。