ホラー映画ベストテン

http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20121031
ホラー映画で怖がる事ができない性分なので、別の意味で驚いた作品。感動した作品群です。
悪魔のいけにえ」がホラー映画なら「悪魔を見た」もホラー映画ではないのか?とか、定義について軽く悩んだ後、とりあえず真っ当(オレ定義)なホラー映画を挙げてみました。
そんなワケで「悪魔を見た(2010韓)」「ゾンビランド(2009米)」「アイデンティティー(2003米)」「マルホランド・ドライブ(2001米、仏)」は選外とさせていただきます。


アザーズ(2001米、スペイン、仏 アレハンドロ・アメナーバル)・・・ホラー映画一完璧。

バチアタリ暴力人間(2010日 白石晃士笠井暁大)・・・日本一のホラー作家がホラーを殺す。メチャクチャなのに映画になっている。

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1998米 エドゥアルド・サンチェスダニエル・マイリック)・・・アイデアと演出だけ、つまり創造と想像の産物。後進の影響は語られているより5億倍は凄いと思う。ブサイク女映画も発明。

スプライス(2010カナダ、仏、米 ヴィンチェンゾ・ナタリ)・・・見せないホラーが多い中、これはサービス満点。見たい画は全部あった。ドラマとして観ても、アタマのいい人がアタマを使ったキチンとした構成。

View(2009韓 ナヨン・リー)・・・純粋な意味で恐怖を感じた、ほぼ唯一の作品。作った奴の幼少時代を訊きたい。きっと不幸なはず。

サイコ(1998米 ガス・ヴァン・サント)・・・ヒッチコックを完コピするという思考回路がサイコーにサイコ。負け戦に挑む男は信用できる。まぁ、ここからの数年を鑑みるとただ単にイカれてただけかもしれないけれど。

マーターズ(2007仏、カナダ パスカル・ロジェ)・・・もう一生観ないと誓った作品。しかし、結構人に薦めている。「リング」のビデオテープくらいの効力はあるんじゃないか。

ディセント2(2009英 ジョン・ハリス)・・・『面白いワケがない』以上に『面白くできるワケがない』とまで思っていたが、驚かす技術も悪趣味具合も格段にパワーアップさせていて、1よりは遥かに優れていた。1からの謎だった「なぜ糞尿がないのか」問題もユーモア含めて見せてくれているし。もっともっと映画撮ってほしい。名前が地味すぎて気付かないかも、だけど。

処刑山 デッド・スノウ(2007ノルウェー トミー・ウィルコラ)・・・「悪魔のいけにえ2」の300倍は悪ふざけている。心底楽しんで作ってる映画が楽しくないワケはないのである。"ホラー映画が樂しくていいのか?"は、また別の話である。

オカルト(2008日 白石晃士)・・・賞味期限切れてるかもしんない。ホラーが『コワイ』と感じられるのは、日常と非日常が混ざり合うから。日常と共にある"良いホラー"は時間に抗えないはずなのだ。